オリンピックや世界陸上選手権においてメダル常連国といえばアメリカですが、その強さの秘密は育成にあります。アメリカは国家として、ナショナルトレーニングセンターのような施設はありませんが、大学一つ一つがプロ並みの施設を有し、大学生アスリートはその施設にて、日々の専門的なトレーニングに励みながら、授業や試合に参加します。全世界から集まったトップアスリートが日々切磋琢磨し、競技力の向上を図ります。
したがって優秀な選手が非常に多く輩出されることになります。
日本とアメリカの大学陸上の違い
日本の大学陸上は成績によりリーグの棲み分けがされていますが、アメリカの大学陸上にはこの概念が存在せず日本とは少々仕組みが異なります。
アメリカでは、大学体育協会やリーグは以下のように分類されます。
NCAA(全国大学体育協会)
NAIA(全国体育大学協会)
NJCAA(全米ジュニアカレッジ協会)
アメリカでは大きく分けて3つ*の大学協会が存在し、更にその中でディビジョン、カンファレンスという区分で分割されています。NCAAはディビジョン1、2、3、NJCAAはディビジョン1、2、3、 NAIAにはディビジョンはありません。テニスはNCAA, NAIA, NJCAAと全ての大学協会にて競技が行われています。
一般的にはNCAAのディビジョン1は一番強いリーグだと言われていますが、実はディビジョンは他の基準(大学の規模など)により分割されており、シーズンの終わりに昇格・降格などはありません。そして、NCAAのディビジョン2のトップチームはNCAAディビジョン1の中盤の大学よりも大幅に優れています。
NCAAのディビジョン2は、NCAAディビジョン1に比べて小規模な大学であり、NCAAディビジョン3は、比較的学業に重きを置いている学校が多く、スポーツ奨学金の提供がされていません。競技レベルでは、NAIAはNCAAのディビジョン2 に匹敵しますが、学校がサポートしている部活動の数が少なくなります。 NJCAAの大学は、2年制の学校であり、アメリカの大学システムや4年制の大学に慣れるための準備をする場としてインターナショナルの生徒さんに広く活用されています。2年制の大学で取得した単位は4年制の大学へ持っていくことが可能です。*
陸上奨学金を受け取るのにプロセスを始めるのはいつが最適か?
アメリカの大学に陸上留学するにあたって最適な時期は、高校を卒業した直後から2年以内です。 例外を除き、一般的にスポーツ奨学金を受け取れるのは18〜24歳のアスリートになります。アメリカの大学でプレーするには『エリジビリティ』というプレーをする資格が必要になります。最大で4年間プレーをする資格を与えられますが、日本の大学でプレーをした場合にも、貴重なエリジビリティは引かれてしまうので、より長い年数アメリカでプレーをするには早めに大学に入学するのが最適です。また、コーチは早いうちから優秀な選手に目を付け、奨学金のオファーを出します。したがって早めにプロセスを開始し、大学コーチに存在を知ってもらうことが重要な鍵となります。スポーツ奨学金を受け取るには、学校の成績や英語のテストも必要になります。より長い準備期間があればある程、有利になりますので、最高のチャンスを得るには、早ければ早いほど良いです! アメリカの大学陸上はプロとしてのキャリアを得るのと人間力を高めるための最高のチャンスであるため、できるだけ早くスポーツ奨学金の申請プロセスを開始することをお勧めします。アメリカの大学での生活は、競技力を向上させるだけでなく、人生をとても豊かにしてくれる経験となります。早めにプロセスを開始して、ぜひ、人生を変える様なチャンスを掴み取ってください。
遅くとも15歳頃から準備を開始することをお勧めいたしますが、それより遅くとも奨学金を受け取れるチャンスが0ということではありません。あなたにチャンスがあるかを確認するにはこちらよりお問いわせくださいませ。
アメリカの大学の陸上競技シーズン
屋内の競技は1月に始まり、全国大会が3月に行われます。それとほぼ同時期に屋外の競技が始まります。ディビジョン1の全国大会が6月に行われるのに対し、他のディビジョンの全国大会は5月に行われます。試合によっては全国放送もされます。
アメリカの大学陸上における環境
大学陸上部の練習は学校によっても異なりますが、おおよそのチームが週5日1日2〜3時間行われます。大学の練習施設には全面タータンマットの陸上トラックがある他、綺麗に整備された芝生のエリア、最新のテクノロジーが導入されているジムやインドア施設を完備している学校は少なくありません。そして専門の知識を持った指導者により組まれた練習メニューやトレーニングを行います。
陸上部はヘッドコーチ、アシスタントコーチの他に、アカデミックアドバイザー、そして大学によっては専門知識を持ったトレーナーやコンディショニングコーチ、メンタルコーチや栄養士などもチームをサポートしており、それはまさに一流のプロをサポートする体制と全く同じ、もしくはその上の環境を大学が提供してくれるのです。
そんな環境の中で日々練習に取り組み、世界中から集まったハイレベルの選手たちと切磋琢磨しながらレベルアップしていきます。
どれくらいのレベルであれば陸上奨学金は受け取れるのか?
もし、全国大会で好成績を納めており、正しいステップを踏めば、あなたが全額奨学金を受け取れる可能性は非常に高いです。
また、もしまだ全国レベルで好成績を達成できていない場合でも、自分の得意分野以外の分野での成績アップを継続していくことをおすすめします。そうすれば、チームにとって価値のある存在となり、奨学金を得られる可能性が高くなるでしょう。
あなたの学力やスポーツのレベルがアメリカの大学でスポーツ奨学金を受け取れる可能性があるかどうかを確認するために、無料査定を申し込みましょう。弊社の専門チームが、一人一人の成績を慎重に審査し、アメリカでスポーツ奨学金を受け取れる可能性があるかを見極めます。